石と賢治のミュージアム3 -冷害の原因について-
ビデオを見終わると、
女性1「それでは、館内の案内を致します、それとももうご存知ですか?」
と尋ねられました。どうやら宮沢賢治フリークがこの地にはよくやってくるようです。
ここでは、冷害について詳しく教えて頂きました。
冷害の原因である-やませ-について
やませとは、夏から秋にかけて北東からやってくる冷気を持った風の事です。
この冷たい風が、霧となって岩手県に押し寄せてきます。この霧のせいで太陽の光が遮られて、農作物が育たなくなる冷害の原因となります。
これは、岩手県に来て、初めて写真に撮ったあの景色がまさにやませだと気づきました。
この風は、不思議な事に岩手と秋田の間にある山にぶつかると、フェーン現象が起こり、暖かい風に変わり秋田では恵みの風へと変貌します。
とても不思議な風です。
女性1「私は、「風の又三郎」はこのやませを題材にしていると思います。」
との事。
とても興味深いお話です。
次は、宮沢賢治が推奨した冷害でも育つ稲についてです。