— ラガード研究所-資料室-

今秋、オナモミとともに欲しいものリスト1位だったムクロジを無事見つける事ができました。この上の石榴のようなものがムクロジです。

昔の人は、皮を石けんに、中にある種を羽子板に利用していたようです。

こちらがムクロジ。黄色い半透明の皮には琥珀的魅力、黒い皮には石榴的魅力があります。

京都でムクロジがある場所

1.今宮神社(葉は茂っていたが、種子は見つからず)

2.知恩院三門を西にいった場所

3.府立植物公園(もうすでに、草枯れ、種子は見つからず)

5.今回採取したのは、北堀公園内(葉は茂っていて、種子も落ちている)

もう、虫の道路しか残っていない葉です。

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もし、モミジやカエデの木を見つけたら、枝を優しくゆすってみてください。

羽を持った種子がくるくる回転しながら落ちていきます。

これは、イロハモミジの種子。モミジによって種子の形が少しずつ違います。

お知らせ

Lagado研究所は、12月2、3、4日の昼の部はお休みさせて頂きます。

実家に帰省致します。また、次の週から京都で採取した種子や輸入した種子を標本化したオブジェを展示いたします。

ぜひ遊びにいらしてください。

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↑LAGADO研究所に看板が設置されました。

↑天動説のオブジェ

↑京都中で採取中の木の実や種

↑標本化中

↑肉眼で見えるウィルス、この正体はオナモミ(ひっつき虫)

↑ビー玉サイズの球状のウィルス、この正体は檜の木の実。これを植えると檜になるのか、信じられません。

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珈琲染め箱と蝋引きの箱を今回の展示に使って頂いているnuri candleさんの恵文社での展示が今日で終了します。

次回は、11月23日より神奈川県は鎌倉で始まります。お近くにお住まいの方々、ぜひ遊びにいらしてください。

フォーマルハウトの小屋」巡回展 鎌倉
11月23日(水)-11月27日(日)
R NO.2   (Click!)

nuri candle

http://nuricandle.petit.cc/


この下の映像は、蝋燭つながりで、ポーランド西部の町ポズナンで夏至の夜(6月21日)に行われた天灯という諸葛孔明が開発した小さな熱気球を飛ばすお祭りです。

なんと、8000個の熱気球が夜空を彩ります。これはとても行ってみたいお祭りです。

来年の夏至の日に、ギネスに挑戦するようです。

参考として、2月の往復券を調べると往復6万円くらい(燃料チャージ入れず)でいけるようです。

全部で10万くらいでいけそうです。

http://www.etour.co.jp/

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枯れた向日葵と珈琲染めの紙と試験管のコラージュ

街路樹の横に草枯れした向日葵をみつけました。枯れた向日葵は、油絵で描かれた向日葵のようでとてもいいです。

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岩手県は、地震、冷害、稲の育ちにくい土壌など、どう考えても人が住むには大変厳しい場所だと思いました。いっそ秋田に行けば、かなり生活がよくなるのではないかと考えてしまいます。

ここで案内の方に3月11日の時の様子をお伺いしました。今日で8ヶ月が経ちました。

女性1「ここも大変揺れました。窓が沢山ある所の入り口から入れないのは地震で歪んでしまったからです。それから間もなくボランティアで気仙沼に向かう方達が、多くこのミュージアムを訪れましたよ。」

とのこと。でも怯えている様子もなく、今までにもあったし、これからもあるだろうというような言動でした。

この岩手県の旅で、他の方にも同じような質問をしましたが、同じような反応でした。

人間は自由に動ける足がついていますが、「シグナルとシグナレス」のように本質は、その土地に腕木式信号機のように突き刺さっているのかもしれません。

そして、岩手県の風土についての案内が終わり、小林健二さんの作品を体験させて頂きました。

紫外線で光りだす鉱石達。人工鉱石に比べて、自然鉱石の方がうっすら光ります。「小林健二さんの作品」

電池なしで、聞こえる鉱石ラジオ。これは、とても不思議な装置でした。

「小林健二さんの作品」他にガスランプがありました。

形、色などかなり厳選された鉱石でした。

奇麗にならんだ黄鉄鉱(自然石)

奈良の針道にて採掘できます。

黄鉄鉱採掘へ -奈良-

http://ton-bo.boo.jp/junk/blog/2010/02/09/黄鉄鉱採掘へ/

ピンク色のクリスタル(自然石)

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ただ、ここ からのお知らせ

毎週水曜日の夜7時から午前0時まで営業

「ただ、ここ」珈琲の大塚さんのおいしい豆が恵文社さんにて期間限定発売です。

11月11日までとなっております。最近一段と寒さが増してきました。ぜひこの季節ただ、ここさんの珈琲を飲んでほっこりしてください。

この珈琲豆の入れ物は、イラストレーター西淑さんによるものです。

今回西淑さんの期間限定「Blommor」展の一つとして出品されています。

恵文社 西淑さんサイト

http://www.keibunsha-books.com/shopbrand/167/O/

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Nowheremanからのお知らせ

「ヘルプレス」展
会期:2011年11月7日(月)-13日(日)
12時-19時(木曜日はお休み)
場所:Hedgehog Books And Gallery
(京都市上京区西三本木通荒神口下る上生洲町229-1)

http://www.hedgehog-books.com/
http://www.hedgehog-books.com/wp/archives/1319

月曜日夜7時から10時までおいしいお菓子を提供して頂いてるNowheremanの長野さんからのお知らせです。

今回、Hedgehog Books And Galleryさんにて、焼き菓子コレクションの発表があります。

新作ばかりの意欲的なコレクションの発表です。
作品点数は5点です。

・「ブロッサム」
ヨーグルト、パイン、オレンジ、木苺のパウンドケーキ

・「優しくされると泣きたくなる」
キャラメルと林檎のパイナップルのパウンドケーキ

・「昨日の未来」
レモンのパウンドケーキ

・「今夜のヒロイン」
薔薇と木苺とライチのパウンドケーキ

・「光」
キンモクセイと杏のパウンドケーキ

特筆すべきは、キンモクセイや薔薇といった素材を
使用している珍しいケーキですね。
素材からこだわって、時間をかけて試作研究した、
思い入れの深い作品です。

キンモクセイは、中国や台湾から取り寄せた
キンモクセイの花、加工品を使用しています。
とても貴重な品です。
そして、これらのおかげで最高傑作といえる、
素晴らしいケーキが生まれています。

ぜひ、ぜひとも、ご来場くださいませ。

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かわさきじろう

http://www.grandmarble.com/parc/exhibition/future/

金、土、日の夜9時から午前2時までbarを担当しているかわさきじろうさんのショートフィルムの映像作品が最優秀賞に選ばれました。

以下かわさきじろう

文化庁メディア芸術祭京都展での絵以上作品コンペティション「私のパラレルワールド」で最優秀賞を頂きました。

11月11日から23日まで京都参上御幸町のGallery PARCさんで、受賞作品を上映致します。

ぜひ、そちらもご覧になってください。

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「注文の多い料理店」の序文にこう書かれています。

これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹や月明かりからもらってきたのです。

ほんとうに、かしわばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかったり、十一月の山の風のなかに、ふるえながら立ったりしますと、もうどうしてもこんな気がしてしかたないのです。ほんとうにもう、どうしてもこんなことがあるようでしかたないということを、わたくしはそのとおり書いたまでです。

と書かれています。

そんな宮沢賢治が見ていた岩手県という風土を一緒に共感したいという思いでこのブログを進めていこうと思います。

岩手県では、冷害という被害があり稲が育ちにくい環境でした。そこで、宮沢賢治が推奨した稲がありました。

陸羽132号といって、冷害に強い日本初の人工交配による優良水稲です。

この稲が東北の農業を支える事になります。

ただ欠点があり、他の稲に比べて茎が長いようです。この欠点のせいで、強い風が吹くと簡単に折れてしまう危険がありました。

この稲を提唱した宮沢賢治を思うと、「雨ニモマケズ」は、この稲に対しての祈りのように思えてきます。

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ※(「「蔭」の「陰のつくり」に代えて「人がしら/髟のへん」、第4水準2-86-78)
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

南無無辺行菩薩
南無上行菩薩
南無多宝如来
南無妙法蓮華経
南無釈迦牟尼仏
南無浄行菩薩
南無安立行菩薩

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ビデオを見終わると、

女性1「それでは、館内の案内を致します、それとももうご存知ですか?」

と尋ねられました。どうやら宮沢賢治フリークがこの地にはよくやってくるようです。

ここでは、冷害について詳しく教えて頂きました。

冷害の原因である-やませ-について

やませとは、夏から秋にかけて北東からやってくる冷気を持った風の事です。

この冷たい風が、霧となって岩手県に押し寄せてきます。この霧のせいで太陽の光が遮られて、農作物が育たなくなる冷害の原因となります。

これは、岩手県に来て、初めて写真に撮ったあの景色がまさにやませだと気づきました。

この風は、不思議な事に岩手と秋田の間にある山にぶつかると、フェーン現象が起こり、暖かい風に変わり秋田では恵みの風へと変貌します。

とても不思議な風です。

女性1「私は、「風の又三郎」はこのやませを題材にしていると思います。」

との事。

とても興味深いお話です。

次は、宮沢賢治が推奨した冷害でも育つ稲についてです。

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まず、通された部屋です。ここで宮沢賢治についての概説が始まります。

今回の旅で、宮沢賢治の作品と岩手県の風土とが、切っても切れない関係にある事を実感しました。作品は、とてもファンタジーで空想の作り話のようですが、アイデアは常に岩手県の風土にあったと思いました。

ですので、このブログでは主に岩手県の厳しい風土を重点的に書いていこうと思います。

宮沢賢治が生まれたのは、1896年(明治29年)8月27日- 1933年(昭和8年)9月21日)で、賢治が生まれる約2ヶ月前の6月15日に「三陸地震津波」が発生して岩手県に多くの災害をもたらした。また誕生から5日目の8月31日には秋田県東部を震源とする「陸羽地震」が発生し、秋田県及び岩手県西和賀郡・稗貫郡で大きな災害が生じた。(wiki)

また、この年は夏場太陽が全く出ない冷害も重なり農民は飢饉に陥っていた。このような厳しい環境の中、生まれます。

質店の息子であった賢治は、農民がこの地域を繰り返し襲った冷害などによる凶作で生活が困窮するたびに家財道具などを売って当座の生活費に当てる姿をたびたび目撃、これが賢治の人間形成に大きく影響したと見られる。(wiki)


この石と賢治ミュージアムがある東北砕石工場跡地は、賢治が35歳のときわずか7ヶ月だけサラリーマンとして働いた場所です。(後に東京出張時体調を崩し闘病生活を余儀なくされる)
なぜ、ここで働いていたかというと冷害に加え、この土地は昔、酸性の土地で農作物があまり良く育たない土壌でした。そこでこの工場の社長が、土壌の研究をしていた賢治に白羽の矢を向けます。
そこで山を砕き石灰(アルカリ性)を取り出し、土壌に蒔く事で土を中和する作業を行います。
自分は、宮沢賢治は童話作家だと思っていたのですが、大学では農学部で地質調査研究を学んでいて、どちらかというと研究者に近い人のようです。

↑サラリーマン時代の名刺
生前出版された宮沢賢治の本は、自費出版の「注文の多い料理店」と詩集「春と修羅」のみ

この場所での仕事は、賢治の作品にある「グスコーブドリの伝記」そのものです。宮沢賢治はこの厳しい土地の農民たちを助ける事に必死だった事がよくわかります。

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