— ラガード研究所-資料室-

柘榴惑星&衛星指環

先生が手をこちらに向けた。
その手の中指には、大きなな鉄礬柘榴石(アルマンディン)が、小指には、小さな柘榴石(ガーネット)の指環をしていた。

「さて、ここで質問です。この大きな鉄礬柘榴石を地球、この小さな柘榴石が月だとしたらこの距離はどの位になるでしょう。」

その柘榴石がとても綺麗で、じっとその石を見ていたら、この鉱石は星をつくる材料そのものであり、パーツの一部であることに気づいた。
そう考えると、世の中にある工業製品や食べ物や着るモノ、あらゆる物が星の材料、星屑でつくられていた。
人間さえも、星屑なんだと言える。
そんなことを考えていると、先生が、

「正解は、光の速度で1秒かかります。つまり、光は秒速30万キロメートルですから、地球と月の距離は30万キロとなります。」

と手の柘榴をもう一方の指で指しながら言った。

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