— ラガード研究所-資料室-

大坂国立民族学博物館というカオス

万博公園に行ってきました。いつ来てもとても不思議な場所です。大坂万博は色々な雑誌、漫画などで取り上げられ、それらの本にはいつでも輝かしい未来像が描かれているのに実際の万博の未来は、とてもひっそりと運営されております。万博を知らない僕にとってはとても違和感が存在する場所です。

 その象徴として岡本太郎の太陽の塔があります。もう40年も経過していてすでにビンテージ感が漂っています。縄文土偶と土器をずっと見続けていると岡本太郎の作品は縄文文化そっくりに見えます。村上隆の大きなオブジェも40年後にはこのような形になっているのでしょうか。

また、とても広い万博公園奥には、大坂日本民芸館と国立民族学博物館があります。今回は民芸館目当てに来たのですが、なんと12日で冬期休業との貼り付け、、、、。残念と思い、もう一つの民俗学博物館にいってきました。

ここが、とんでもない場所で、2万点に及ぶ世界中の民族の民具標本が展示されています。その展示は、一人の人間の情報処理の量を遙かに超えるもので、世界中の音楽がなんの規制も順番もなく流れているような場所でした。

今日見たモノは全く整理出来ていませんが、今後モノ作りをしていく上で大事な資料になりそうです。

下の写真はほんの一部のカオスです。写真は本以外はOKでした。

あまりの量に圧倒されモノの説明まで見ることが出来ませんでした。

↑黄金製のサイ

↑こんな展示が15ブースくらいあります。

↑アイヌの民具

↑アイヌの民具

↑韓国の護符

↑フランスの木靴

↑世界の傘

↑世界の傘

↑日本のものは、幼少期から見ているためかかなり怖く感じます。

↑ねぶた祭りの御輿、もうここまでくると何が何だか分からなくなってきます。

これもかなり怖かったです。神に捧げるものにはなにか人間を受け付けない禍々しさがあります。

おそらく、目には見えない怖さを具体的な形に代弁することで人々は生きてきたのではないかと思わせました。

この国立民族博物館には、スタッフが10名ほどいましたが、このカオス空間を漂い続ける仕事に妙に興味を覚えました。

お疲れ様でした。

国立民族博物館

http://ja.wikipedia.org/wiki/国立民族学博物館

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