— ラガード研究所-資料室-

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ラガード的実験

 

家の前には、京都を南北に流れる鴨川が流れています。今回はそこで石採取を行いました。石探しは天神市でがらくたを見つけるのにとてもよく似ています。しかし商品と違うところは、ちゃんとした形というものが無いことです。そのお陰で見立てを行ったり、名前をつけることが出来たり、その形を利用して新しいアイデアが生まれたりとなんだかいいことだらけな気がします。

この上の石は、堆積岩と言われるもので、雨や風でけずられて、川や海にはこばれつもって出来たかたまりのことです。

かいつまんで言うと、ただの石ころのことです。

この石の白い線は、白いペンで書いたのではなく、石英が石と石の間に自然に堆積したもので特に決まった名前があるものでもありません。

ここでは、「一文字石」と名付けました。

また、この遊びは、ANDY GOLDSWORTHYというスコットランドの自然を使った作品を作るアーティストを参考にしました。

この方は、とても面白いのでぜひその作品をご覧になってください。

出来たら、みんなで石を集めて、見立てて、オブジェを作るようなワークショップをしてみたいと思います。

最後は、みんなで石の交換会があるような。

しかも、その石拾いの場所は台風などが来るまでは作品を自由に展示できるので(そこにあるもののみを使った場合に限りそれはゴミではなくなる)

もの作りの人にはもってこいの場所です。

 


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千利休は、茶の湯を完成させたことで有名ですが、色々な茶道具を作るプロデューサーでもありました。

お茶碗に始まり、お盆、匙、袋、湯沸かしの鉄瓶などありとあらゆるものを制作しました。

特に、千利休が気に入った形を利休好といい、利休が作らせた形は利休形といいます。

今はもう定番になっている形も沢山あり、ああこれもそうなのかとこの本は教えてくれます。

その中で、野点と言って外でお茶をするときに持つ箱があります。その箱の寸法をお借りして蝋引きの箱を制作しました。

本当に手になじむ形になっていて驚きます。掌というものが基準になっているのがよくわかります。

千利休が研究に研究を重ねた形です。

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この漂流物はいったい何でしょうか?

くるくると巻かれています。

正解は、流木の剥がれた木の皮です。

初めて見たときは、なんだ巻物か!と書物でも海で発見したのだと思いました。

はじめからこの巻かれている状態で見つかりました。おそらく水に濡れた状態から

乾燥する間に収縮が起こったのだと考えられます。

訂正5月9日

正解は、白樺ウキというウキでした。

コメントに頂いたのですが、ASAOさんからの情報です。

ロシアや中国で主に作られている人工のウキでした。

 

何に見えたでしょうか?所々に見えるラインがオルゴールを鳴らすコード表にも見えます。

見立ては、楽しい遊びの一種です。一つのものの中にそう見えるものを沢山詰め込むことが出来ます。

一つしか持っていないのに、沢山持っていることになる。

見立てのすごさは、所有の広がりだと思います。

 

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こちらは、貝の仕業です。

貝が、口から酸を出し溶かしたり、砕いたりしてできた窪みのある石です。

溜まり石なんて言われたり、石笛なんて言われたりしています。

比較的柔らかい石などに見受けられます。

これも作為的ですが、やはり作られていたモノです。

 

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こちらは、能登半島で見つけた赤さびた鉄屑です。こちらもかなり風化が進んでいます。

これに光源を与える。

↑ハップル天体望遠鏡から見た127億才の宇宙です。

↑これが、地球を周回しているどでかい望遠鏡です。

その名もハップル天体望遠鏡といいます。地球からだと大気の影響で曇って見えるものでも、

宇宙から見ると、とても澄んでみることが出来ます。

 

遠くへ、遠くへ。

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琵琶湖で見つけた石です。墨で描いたような山水画のようです。

パズルのピースのように見え、ちょっとずつ組み合わせて行けば、

大きなマーク ロスコの絵画が出来上がるような気がします。

ある箇所が壊れているものや、欠けているものは、欠陥品ではなくむしろ

そこに、自分自身を介入することが出来る。ミロのヴィーナスのような想像の余地を

作ってくれている。他人だったものが、自分の感情を取り込めることで親近感が涌く。

それが不完全なものの魅力だと思います。

 

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日本能登半島で採取した巻貝です。クロワッサンのようにくるくるに巻かれています。

これが、石ころであふれる浜辺にふと転がっています。

この巻貝はいったいどういった思考でこの形にしようと思ったのでしょうか。

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舟喰虫という貝の仲間が開けた穴。舟の底の部分を喰らう恐ろしい生物です。

が、これをもの作りの目線で見ると大変な仕事量に見えます。またデザインとして見た場合もとても関心します。

自然はやはり凄いと思わせる一品です。

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日本の能登半島でしか採ることが出来ないこぶり石又は仏石という石です。

「珪藻土」といわれる今から1,400万年ほど前の海に堆積したプランクトンの地層中に見つけることが出来ます。

様々な不思議な形がある為、多くの人が様々なものに見立ててきました。

自分は、これを宇宙舟と見立てました。

各々各自が好きなものに見ていい。とても寛容な形をしています。

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↑古い鳩時計の鳩の部品が10点ほど入手出来た。この壊れた鳩を修理してもう一度蘇生させようと思います。

まずは、真鍮の棒を用意して、これを指環にしていこうと思います。

↑ガスバーナーであぶり、真鍮を柔らかくさせます。

↑やわらかくなったら、ハンマーで叩いて指環の形に変形させていきます。

↑何度も繰り返すと、このような形になります。

↑そして、これを輪っかにして、その接点をロウ付けを行います。

↑形をきれいな円形にするため、ハンマーで叩いて行きます。

↑ルーターを使い、きれいにしていきます。

↑最後に鳩時計の口が開くギミック部分を、溶接します。

↑これに、鳩をつけて完成です。

↑枝に停まっていただきたかったので、古い積み木を台座として使いました。

↑宿りました。

完成です。

bird ring by takehito awashima

 

 

 

 

 

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