— ラガード研究所-資料室-

Archive
toy story

先生が手をこちらに向けた。
その手の中指には、大きなな鉄礬柘榴石(アルマンディン)が、小指には、小さな柘榴石(ガーネット)の指環をしていた。

「さて、ここで質問です。この大きな鉄礬柘榴石を地球、この小さな柘榴石が月だとしたらこの距離はどの位になるでしょう。」

その柘榴石がとても綺麗で、じっとその石を見ていたら、この鉱石は星をつくる材料そのものであり、パーツの一部であることに気づいた。
そう考えると、世の中にある工業製品や食べ物や着るモノ、あらゆる物が星の材料、星屑でつくられていた。
人間さえも、星屑なんだと言える。
そんなことを考えていると、先生が、

「正解は、光の速度で1秒かかります。つまり、光は秒速30万キロメートルですから、地球と月の距離は30万キロとなります。」

と手の柘榴をもう一方の指で指しながら言った。

Read More


部屋の片隅にある服を引っ張り出したら、横にあった地球儀が転がり、段ボールにぶつかり、それが流れて、黄鉄鉱の入ったボールにぶつかり、それと連動して積んであった本が地滑りを起こして、横にあった本もそれにつられるように雪崩がおこり、すべてが散乱した。
どうやら、無意識のうちにピタゴラスイッチをつくっていたらしい。

ヘレンケラーばりに肌で感じた、「風が吹けば桶屋が儲かる」でした。

Read More

 モノ作り始めるぞ! と心に決めてから早2年の歳月が流れました。
モノ作りを始めて変わったことは、2年前よりはるかにモノに対する意識が高くなったこと。
また、ジャンクというフィルターを通して、そこで新しい出会いが生まれたこともとても貴重な経験でした。

今の作品の基準は、ストーリー性をとても重視しております。それを見ることで、そこの扉が開き、新たな世界に導いていく、そんな作品作りをしていきたいです。

もともと蒐集(しゅうしゅう)が私の生活の一部だったのですが、そこにモノ作りが加わり、さらに自分の部屋が、、、、。
はやく、アトリエが欲しいです。

今回は、このブログが生まれる2008年からのジャンクのトップページの遍歴です。
初心を忘れないように、ここでアップします。

初代 ↓

2代目 ↓

3代目 ↓

4代目 ↓

5代目 ↓

6代目 ↓

7代目 ↓

この絵の作者は、鹿児島大学で植物の研究をしている中村さんデザイン。

下に色々な色のクレヨンで塗りつぶし、その上に黒のクレヨンで覆い隠す。

それから、ちょっとずつ削っていくとこんなデザインになります。

8代目↓

9代目 現在↓

Read More

畑が広がる小道具を売っている古民家の縁側でぼ〜っとしていると、3羽の雀が飛んできた。と思った瞬間、それが流れ星だと気づく、「流れ星だ!」と叫ぶと同時に目の前の畑に落ちる。「ドスッ」、「ドスッ、ドスッ」。
それを見つけた周りの子ども達が、急いで拾ってくるんだけどそれぞれが青、紫、黄色のまばゆい光りに包まれている。
自分は、放射能の心配でなかなか近づけずにいたのだがそれを子ども達がウィスキーのボトルのようなもので瓶詰めにする。
まだ、かなり熱い。瓶に触ると40度以上はあった。
瓶詰めにした流れ星は、雪の結晶のような模様でまるで生きているように脈を打つ光りを放つ。実際に見ると、案外こんな形なんだと実感する。

綺麗だ。でもその光りがだんだんと消えていってしまうような気がして、今度は放射能の心配もせず、じっと見つめる。
あの落ちたときの「ドスッ」という見かけより重い音が耳に残る、

流れ星の夢をみた。

Read More

MOMO

モモ』 (Momo) は、1973年発表のドイツの作家ミヒャエル・エンデによる児童文学書。

机の上の蒐集したモノタチを見ると、そのモノの輪郭や部品などの断片から時間という得体の知れないものを見つけようとしている。
モモにかなり影響を受けています。 時間ってなんなんでしょう。

時間の唯一の特徴は、過去には戻らない、永遠に現在から未来へと一つの→の方向へ向かっていくというのが定説ですが、
熱力学第二法則だと、なんと時間が完璧に初期の状態に戻ることも0%ではないのです。
例えば、モモの本のページを全部ばらばらにして、空に投げてそれを重ね合わせた時、すべてのページがそろっていることはありえる、故に本のページを全宇宙の歴史とするなら、すべての歴史がもとに戻ることも0%ではないのです。
詳しくは、「宇宙を織りなすもの」をご覧下さい。空間と時間というもっとも基礎的なものを人類がどう考えてきたかがわかる本です。私も物理素人ですけどめちゃくちゃおもしろかったですよ。

Read More

今、遠くにいる人に伝えたい事を送ることを考えると、
とても沢山の手段が見つかる。Mail、携帯電話、宅急便、飛行機、衛星中継などなど。
なぜこんなにも沢山伝える手段が存在するのか、それは、多くの人がそれを望んだからにちがいない。


そんなものがない時代の通信手段は伝書鳩だった。
途中で事故に遭うことがあったから数匹を放したそうな。
今から考えるとなんと確実性がないんだろう.

もっと言葉が、もろかった時代のメッセージケースです。

Read More

sketch bookの上では何を書いても許される。
妄想を書いていくと、そこには完成したものが出来上がる。
あとの大問題は、現実との折り合い、、、です。
すでに妄想Sketch bookノート30冊になりました。

Read More